はい、こんにちは。
今週は米国株式市場をけん引するちょー有名企業の決算発表に続いて、27日にはFOMCで政策金利をはじめ、今後の金融政策が決定される、運命を左右する一週間となりそうですね。
米国株投資家の皆さん、睡眠不足にならないようにお気をつけください~。
26日はコカ・コーラ、マクドナルドにVISAといったバリューの代表からAlphabetにMicrosoft、27日はMeta(Facebook)、28日はApple、Amazon、29日はP&Gやエネルギー大手のシェブロン、エクソン・モービルと続きます。
収まらない逆イールドや、長期金利の落ち着きぶりからリセッションを織り込み始めた債券市場。。
現在はCPIは高止まり、PMI(購買担当者景気指数)は下落基調と、目先経済においていいことは何もなさそうな感じですから、短期的な利上げから短期金利の上昇はあっても、その先のリセッションを織り込み始めて長期金利が下落することも不思議ではありません。
(TMV、売り遅れたけど・・・)
jp.reuters.com
それでも株価も程々に、景気も壊さずかじ取りを迫られるFOMCメンバー、とりわけパウエル議長は大変なご心労かと。。。

米国10年債利回りもこのように天井をつけて下落基調となりました。
今日は先日の高配当株AT&Tの競合企業のベライゾン、同じ米通信事業大手の決算に少し注目してみたいと思います!
ベライゾンって
ベライゾン・コミュニケーションズはニューヨークに本社を置く米電気通信事業大手の企業です。
売上高の約80%、営業利益のほぼ全てが無線通信事業からで、ポストペイド契約者は9,300万人、プリペイド契約者は2,400万人とめちゃめちゃでかい。
ということで決算内容を見てみたいと思います。
四半期業績
結果としては、微増収・大減益でした!
売上高
予想:337億ドル
結果:338億ドル
前年同期比:+0.1%
純利益
予想:55.5億ドル
結果:52億ドル
前年同期比:▲10.4%
累積(6ヶ月)業績
売上高:673億ドル
対前期:+1.1%
純利益:97.8億ドル
対前期:▲11.5%
1株当り利益:2.33ドル。前期の水準からは0.34ドルの減少。
前年比10%の純利益減っていうのは大きいですね。
なぜ、、、?
株価推移



安定した成熟企業らしい、大きな乱高下がないです。
とはいっても、今回はコロナショックレベルの下げ。年初来安値を更新しました。
契約数を伸ばしているAT&Tとは対照的にポストペイド契約(月額払い契約者数)が月間12,000件の増加にとどまったとのことで、この数は驚きです。
※市場予想は150,800人
米国の携帯料金プランに関してはざっと見たところ日本のように格安プランも出始めているようですが、大手3社とも似たようなプランで60ドル(7,000円程度)が相場といった感じのようです。
ベライゾンの新規契約数の伸びが低い理由に、他社が圧倒的な価格差をつけたというようなニュースはありませんが、2022年のインフレによるコスト増が顧客の低価格プランへの移行を増加させたとのこと。
大手事業ともなれば設備投資にかかるコストは大きく、それが昨今のインフレ&金利の急騰によってさらに押し上げられる原因になり、その分価格に上乗せしたことが客離れにつながっていったのでしょう。
まとめ
メディア事業を切り離したAT&Tとベライゾン、通信事業とメディアの融合は奇しくもうまくはいかないということとなった感じですが、今後は通信事業に注力していくということになりそうです。
さらに、今後は国家や軍需、インフラ産業などにおいても大規模かつ高速通信といった点が求められるでしょうし、いずれくるメタバース世界においても重要なのは安定した高速通信網。
やはり大手通信事業者の優位性は変わることはないかな、というところが結論になりますね。
ということで、景気動向や社会情勢に振り回されにくく、安定の高配当の通信事業銘柄はやはり持っておいても悪くはない、という感じで落ち着きそうな感じです。
ありがとうございました!