レバレッジダイバー

アラフォー転職をきっかけに資産運用を真剣に考えるblogです。よろしくお願い致します。

日銀のジレンマが止まらない、、、同情します。


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はい、こんにちは。

もう2022年も半分が終わってしまいます。
今月はボーナス♪
皆さん、どのようにされたのでしょう?
貯蓄?投資?遊び?

毎月こんな感じで平和な話ができたらいいなーと思います。

それにしても今年は経済騒がせるイベントが多すぎで世界のニュースについていくのでいっぱいいっぱい。

気が付いたら含み益はMaxから1/3程度まで減っておりますが、このように世界が動くその荒波に巻き込まれていろいろ考える機会があるって、本当にいいタイミングだなって思います。

教科書では学べない、自分で相場の中に身を置いているからこそわかること、とでもいうやつでしょうか。

本日は日銀の苦悩について、一国民から同情の念を差し上げたいと思います~。

世間を騒がせた黒田発言

記憶にも新しいこんなニュースでSNS、世間はざわつきました。
news.yahoo.co.jp

で、SNSを筆頭に大炎上。
その後、発言を取り消すも・・・

news.yahoo.co.jp

正直、記者会見などでぽろっと発言で出た失言かと思ってたんですが、そうでもなく、原稿があってその中にこんな言い回しが出てきたのをうまく部分的に切り取られて大炎上。

ハッシュタグつけて文句言いたくなる気持ちもわからなくもないですが・・・
日銀総裁や一国の首相などが、とあるAさんの家庭事情を鑑みて、

うーん、、この家庭は子供も小さいしまだこれから教育費や生活費もかかる。生活必需品の値上げは大変だ。円安はやばい!為替操作をおこなう!

とか、、

とあるBさんの家庭事情を見て、

うーん、もう子供も大きく成長して夫婦二人の生活なら大きな支出もそんなにない。円安の影響は限定的だろう!

とか決めてるわけじゃないので、個々人が値上げなんて受け入れてないぞーっ!って怒り、発言を撤回させたところで問題が解決するわけではありません。

最近の日本はこういった発言の一部にやたらと嚙みつく傾向が強いと思うのは自分だけでしょうか。

値上げで家計が苦しいのは本当か

確かに輸入に頼る食品関係やガソリンについて、円安も重なったことで最近は値上げ、値上げが続いています。
節約しなきゃなー、とか、ガソリン高くてきつい人も多いと思います。
かといって、減税があるかと言われればそこはなし。
確かにこのまま給与も上がらなければきつくなる。

でも、、日銀はそこは見てないのです。

news.yahoo.co.jp

それから6/8に公表された景気ウォッチャー指数はこのようになっております。
www5.cao.go.jp

完全に景気がいいとは言えないけれども、コロナショック時の一番厳しい時期は乗り越え、持ち直しつつあるってレポートに出てるんだから、総裁としてはそっちの方向で話を進めていきますよ。

この発言を受けて、揚げ足取りの如く批判発言をされる政治家の方々が決して庶民感覚を持っているとは僕は思えませんのですが、どうなんでしょう。
領収書の提出も不要ななんにでも自由に使える100万ももらえるんですし!!

しかも今のインフレ2%達成って言っても、もともと日銀が目指していたようなインフレ率2%ではなく、外的要因によるインフレで仕方なく2%になってしまった感があるんですよね。。

達成したはずの2%インフレがうれしくない理由

日銀が目指す2%インフレというのは、、、、

消費者が購入

販売数量が増え、売れるから価格上昇してもOK

企業業績のUP

賃上げ

所得が増え、さらに購買意欲の増

一方、現在のインフレは、、、

原油・資源高+円安

輸入価格が高騰

値上げ

販売は伸びず、企業業績は低迷

賃上げならず


簡単に言えばこんな流れでしょうか。

労働者の生産性は依然と変わらないままで、仕入れ価格が上がるため、販売価格を上げないと利益が削られます。

それを販売価格に転嫁せざるを得ない今のインフレは日銀や政府の目指すインフレ率2%ではないということですね。

エネルギーも食料自給率も低い日本にいる以上、円安で輸入物価が上がるリスクは当然の話なので、その日本で自分が不自由なく暮らすために何ができるのか、を考えないといけません。

金融政策決定会合について

先日日銀の金融政策決定会合が開かれました。

こちらは年8回、2日間にわたって日本の金融政策や政策金利などを討議・決定していく会合です。

その結果はこちら。

★YCC(※1):長短金利操作をおこなう

短期金利は-0.1%、長期金利(10年物国債利回り)が0%(上限0.25%)で推移するよう、無制限に買い入れを行う。

※1:イールドカーブコントロール

★連続指し値オペの継続

10年物国債利回りについて0.25%での指し値オペを毎営業日実施する

★年間12兆円のETF、1800億円のJ-REITの買い入れを必要に応じておこなう

つまるところ金融政策に大きな変更はなく、現状のままで金融緩和継続となりました。

ロシア・ウクライナ情勢から資源価格高騰の影響で輸入物価の値上げはあるものの、外的要因であって一時的なものであり、企業業績などを見るとコロナショックからは回復基調にあると。

よって現在の金融緩和を継続する事で、さらに日本国内の景気回復を優先させ、賃金の上昇につなげたい(多少の日用品の価格上昇は許してょ!)とみているわけです。

そして何より、現日銀総裁の黒田総裁の任期が2023年4月であり残り僅か1年弱。

ここにきてもし日銀が金融緩和撤回と方針を転換すると、2013年に日銀総裁に就任して以来掲げてきた異次元金融緩和政策の間違い(失敗)を認めることになるので、それは避けたいところ。

イチ消費者からしたら今の過度な円安で生活物価が上がるのは、何とかしろ!!と突っ込みたくなる人もいるかもしれないけれど、別視点から見ればこの金融緩和の間や円安の恩恵を受けている個人や企業も多く、一概に悪いとは言えない状況。

難しい判断を迫られてます。

円安からの物価高騰で日銀批判は簡単だけど。。。

今回の金融政策決定会合にて引き続き緩和路線が決定したものの、今回の黒田発言に対するような批判・円安反対運動が続出し、来月以降の金融政策運営が変更される(YCCの撤廃=短期金利のマイナス金利政策の撤回、指値オペの終わりが決まる)とどうなるのでしょう。

おそらく為替は円安から円高になり、輸入物価の高騰は落ち着きます。

ただ、企業はおそらく一度上げた販売価格は簡単には下げません。
ということで、販売価格は据え置かれ、同じだけ売れても利幅は広がります。
それによって賃上げにつながればいいんですが、ここ最近にの企業から内部留保のさらなる積み上げが予想される。。


それよりもさらに重要案件がありますよ。


金融引き締めといえば利上げです。

利上げを行えば、政策金利の上昇、長期国債利回りの上昇となります。


そう、、、、



住宅ローンの返済利息の上昇です。

現在約7割の人が利用しているという住宅ローンの変動金利は日銀の決める政策金利に連動します。

簡単シミュレーションで見てみました。

住宅ローン返済シミュレーション

借入金額:3800万円
当初借入金利:0.4%
借入期間:35年

パターン1:借入金利が35年変動しない奇跡の変動金利
パターン2:5年ごとに0.5%ずつ金利上昇
パターン3:毎年1%ずつ金利上昇
パターン4:借入時から6%で35年固定(今の米国の35年固定金利が6.2%デス。借りる人おるのか?)

返済シミュレーション

今米国で住宅ローンを固定金利で借りる人、、、ヤバイですね。
支払い利息が物件価格を超えております・・・。

現在の米国のようなペース(一回の会合で0.5%や0.75%も!!)での利上げが起こるとなると、まぁまぁやばい感じで支払い利息が増えてきます。

あまりに借入金利が高い状態だと、住宅購入自体見合わせる人も多くなり、家具・家電などの耐久消費財はもちろんのこと、様々な購買意欲減少につながります。

問題は個人の住宅ローン問題だけでなく、企業の借り入れコストも上がります。

借入コスト増から業績の圧迫に、ただでさえ賃金上がらないと嘆いているのに、さらに上がりにくい状況になろうとしています。

先進各国との金利差が開き、円安が進めば輸入物価は上がる一方で、日銀の緩和策のおかげで住宅ローンの金利は低く住居費コストも低金利で抑えられている。(緩和を継続せざるを得ない政府の内情もありますが)

円安是正のために金融緩和を打ち切り、利上げを始めれば生活必需品のコストは減らされるかもしれませんが、それ以上にかかる負担もあるということを理解していないといけません。

まとめ

先日の黒田総裁の会見を基に今の日本の置かれた現状について素人目線で考えてみました。

そもそも、政府も多額の国債を発行してますので、利上げなんてしたら政府の利息返済負担をも大きくしてしまうことになるので、簡単に金利を上げられないような気もするのですが。

私たち国民も、目先の円安や物価高、そして報道内容における要人の発言の部分的な切り取りに対して批判的に噛みついてばかりいても何も変わらないどころか、逆に喜ばしくない、想定外の方向に舵が切られることになりかねません。

今の岸田政権がまさにその通りで、前の菅総理のほうがよほど国民のためになる政策を推し進めていたと思うのは自分だけでしょうか?

メディアも分かり易い批判対象としてこういった発言を切り取って報道してきます。
その一方的な報道に乗っかって政府批判を続けることは、何も考えなくて楽ですが、何の問題解決にもなりません。

ここ最近の風潮として、SNSやネットで批判が殺到すれば発言撤回・謝罪という流れが多くありますが、こんなことが続けば今夏の参院選後の日銀総裁人事において、円安是正のために金融引き締めに積極的なタカ派の総裁人事がなされるかもしれません。

タカ派がダメってわけではないけど。。。)

税金が高い!賃金が上がらない!と叫んでも仕方がないだけ。
今自分にできることから始めていきたいと思います。

ということで、以上、ありがとうございました!