レバレッジダイバー

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バランス型投資信託についての考察


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インスタグラムでもツイッターでもつみたてNISAの話題でにぎわっている昨今、話題の投資信託人気ランキングに上位に必ずランクインする、とある投資信託について、考察してみようと思います!

2020年度は投信ブロガーが選ぶFund of the year2020にも6位に選ばれた人気の投資信託なんですが、皆が選んでいるから自分もという理由で金融商品を選択すると、思っていたのと違う値動きをしたときにどうしたらいいのか、自分で判断ができず、せっかくの非課税制度も有効活用することができません。

オススメ商品とはいえ、その中身はしっかりと自分自身で納得をしたうえで運用していきたいものです。
非課税期間の終わりで、別の投資信託にしておけばよかったと後悔しても過ぎた20年は取り戻すことができません。
始めたばかりの今、しっかり考えたいものです。

バランス型ファンド(投資信託)とは

株・債券・リート(不動産)など様々な資産クラスや、国内、先進国、新興国と地域分散させた様々な金融商品を詰め合わせて購入できる投資信託で、これを1つ持っておくことで分散投資が可能な人気のファンドです。

いろいろな資産、地域をいろいろな割合でミックスしていてとにかく商品ラインナップが多いんですが、本日は8つの資産を均等に分散投資しているeMAXISslimバランス(8資産均等型)についてみてみたいと思います。

個人投資家大好きなeMAXISslimシリーズです。

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8資産均等ファンド

ファンドについて

三菱UFJ国際投信株式会社が運用する投資信託で設定日は2017年5月。

信託報酬は0.14%と、8資産に分散する運用をしてこの経費率は割安ですね。自分でやろうと思ったらなかなか大変なので、ありがたい話です。

過去のチャートはこちら。

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設定来チャート

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過去1年チャート
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コロナショックがあるも、基本的には株式の上昇相場にけん引され右肩上がりと好調で、純資産総額も1,078億円と順調に増えています。

投資信託の選択において純資産総額の推移は大切です。
資産総額の小さなファンドはいつ償還されるかわからないリスクにさらされるため、ある程度の規模のファンドを選ぶ必要がありますので、これは安心材料です。

トータルリターンはこちら。

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トータルリターン

分配金再投資込みのトータルリターンは設定来で+30%といいリターンが出ています。
直近の株式・リートの上昇相場の恩恵に乗れています。

投資先について

投資信託の中身について検証したいと思います。
中身を見ずに購入するのは福袋だけにしておきたいところ。
後で失敗した!とならないように、見ておきましょう。

ファンドの目的

日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果をめざすとのこと。

国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートの8資産に均等分散(12.5%)投資をしています。

連動する指数は以下の通り。

★国内株式・・・TOPIX東証株価指数
東証1部に上場している約2,000銘柄を対象とした時価総額株価指数

★先進国株式・・・MSCIコクサイインデックス
日本を除く先進22ヶ国に上場する大・中型株を対象とした指数

新興国株式・・・MSCIエマージングマーケットインデックス
新興国で構成された浮動株数ベースの時価総額株価指数で、約38%を中国企業が占めている。

★先進国債券・・・FTSE(世界国債インデックス)
先進国国債(日本除く)の動向を表す主要指数。

新興国債券・・・JPモルガンGBI-EMグローバルダイバーシファイド
新興国国債の動向を表す主要指数。

★国内リート・・・東証リート指数
東京証券取引所に上場しているREIT(不動産投資信託)全銘柄の時価総額加重平均指数。

★先進国リート・・・S&P先進国リートインデックス
先進国のREIT(不動産投資信託)の動向を表す代表的な指数。

株式:債券:リート=37.5:37.5:25
日本:先進国:新興国=37.5:37.5:25

世界中の株式・債券、先進国(日本含む)リートに分散され、その効果は問題なし!に見えるのですが、どうでしょうか。

分散投資とは

分散投資の効果について考えてみたいと思います。

1つの銘柄、地域に全資産を投資してしまうと、その保有している銘柄、地域等がリスクにさらされた場合、保有していた資産の目減りが大きくなり、リスク(価格変動)が大きくなります。
この価格変動という意味のリスクを下げるために、様々な資産クラス(株式、債券、リート等)への投資をする、また、購入する資金は複数回に分けて積立をすることで、購入後の暴落が起きても高値掴みでその後塩漬けになるリスクを減らしているわけです。

バランス型ファンドのバランスはリスクヘッジとなり得るか

このファンドの投資先の2009年からの資産価格の推移の比較グラフを作ってみました。

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8資産の価格推移

債券は国内、先進国、新興国とおおむね横ばい、株式、リートは大まかに見て上昇を続けています。

グラフの凸凹の動きに注目してみても、債券以外の資産は上がるときは上がり、下落時は同じように下落していることがわかると思います。

最終的には右肩上がりになっているからいいではないか、という意見の場合、下落相場後、長期にわたって保有し運用できる時間があれば株価が回復することを待つ時間的余裕がありますが、定年間際の年齢になってからの暴落ではそうはいきません。

株式が下がるときには逆に価格が上がる資産を組み込まなければ、リスクの分散にはならない、そう思います。

投資先の地域に偏りがある

連動する指数のところにも書きましたが・・・

日本:先進国:新興国=37.5:37.5:25

12.5%ずつ各資産が持てる、と言われてみれば確かに均等に分散されているような気もしますが、国別で考えてみると日本の投資比率が高いです。

債券の割合が高い

全体の37.5%を債券が占めています。

昨年のコロナショックにより、大規模な金融緩和策がとられ、世界中でゼロ金利政策が取られました。
今後、ある程度の経済の回復状況により金利は回復し、長期金利が上がれば債券価格は下落します。
そうなれば、バランスファンドとしては株式の上昇を債券価格の下落がブレーキをかけることになりかねない、または今後の債券価格の上昇の余地が無い、そういう意味でバランスファンドに高い比率で債券が組み込まれるのは資産形成期においてはデメリットが大きいように思います。

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日本国債 利回り

上記は日本国債の利回りのチャートですが・・・
これ以上債券価格の上昇の余地はないに等しいですね。

投資をする意味があるのか、ないのか、しっかり考えてみるべきな気もします。

まとめ

投資をするなら分散投資は大切です。
しかし、ただ複数の資産を持つことが分散投資になるわけではありません。
また今回は8資産均等のバランス型ファンドを例にとりましたが、バランス型の投資信託は本当にめちゃめちゃ数が多く、中身が分かりにくいですね。
投資先、資産配分、資産割合が投資信託それぞれで全く違います。

「安定型なら○○ファンド、バランス型は○○ファンド、積極運用型なら○○ファンド」というざっくりとしたシミュレーションだけで中身を確認することなくファンドを選んでしまうと、全然分散されていないバランスファンドを保有してしまうことにもなりかねません。

分散効果を得られる投資先は?

自分が資産形成期に分散するとして考える投資先は以下の通りです。

〇現金
現金として保有することも、大切な資産運用。
株式:現金の割合を常に一定にすることで下落相場での買い増しや、予定外の暴騰により利益確定などでリバランスすることも分散投資だと思います。

〇金(ゴールド)
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ETFとS&P500の比較チャート

左の赤丸がリーマンショック、右の赤丸がコロナショックです。
株式の暴落時は金価格は上昇傾向にあります。「有事の金」と昔から言われていますので、自分の資産配分に組み込むこともいいと思います。

〇債券ETF
債券利回りが上昇(価格は下落)したところで、今後の債券価格上昇を見込んで一括購入します。
BND、AGGなどが有名債券ETFですが毎月の分配金を得ることができますので、ありがたいです。

名前だけで投資先を決定しない

リスク許容度はその人によって違います。
誰もが株式100%の運用が絶対解ではなく、分散投資は必須だとは思います。
が、ただ多数の資産を保有することが分散にはならないということは理解はしておくべきかと思います。

バランス型投資信託のバランスはよくありませんでした。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
感想、指摘など頂けると嬉しいです。